鉄道信号業界とは

鉄道信号業界とは

<鉄道信号>とは?

<鉄道信号>と聞いてみなさんがまず連想するのは、線路脇にある「青はGO、赤はSTOP」の「信号機」ではないでしょうか。もちろんそれも<鉄道信号>の一つですが、実は「踏切しゃ断機」や「列車運行管理システム」、ホームで列車の到着などを告げる「旅客案内放送装置」など、鉄道輸送の安全と効率性に関わる製品はすべて<鉄道信号>です。

現在の高速度化・高密度化した日本の鉄道を安全に走らせるために、ATC(自動列車制御装置)、CTC(列車集中制御装置)、ATS(自動列車停止装置)、軌道回路装置、連動装置など、エレクトロニクス、IT、メカトロニクスのプロフェッショナルである技術者が長年積み重ねてきたノウハウと最新技術を駆使して創り出したたくさんの<鉄道信号>が人知れず活躍しています。

たとえ<鉄道信号>という言葉を知らなくても、鉄道を利用しているときや踏切を渡るときには、必ず<鉄道信号>がみなさんの安全を守っているのです。

「鉄道業界」と「鉄道信号業界」

鉄道という大変重要なインフラは、それを構成するすべてを鉄道会社が担っているわけではありません。鉄道会社は、利用者に“「安全かつ効率的で快適な輸送」などのサービス”を提供し運営管理するサービス事業者です。そして、それらのサービスが鉄道会社によって利用者に安定的に供給されるバックには、車両や線路などの各種メーカー、鉄道輸送に必要な工事を請け負う工事会社など、ハード面を支えるたくさんの企業の存在があります。

つまり、利用者に直接サービスを提供する鉄道会社だけでなく、鉄道に携わるすべての企業が属しているのが「鉄道業界」なのです。そして当社はその中の「鉄道信号業界」に属しており、モノづくり企業として鉄道輸送の安全と効率性を支える<鉄道信号>を提供しています。

鉄道業界における鉄道会社と各種業界の関係

鉄道信号業界の特徴

鉄道信号業界の国内の年間市場は毎年約1,000億円規模で、比較的安定傾向にあるのが特徴です。その理由としては、主なお客様である鉄道会社各社がシステム更新やさらなる安全・効率性の追求などさまざまな理由で、鉄道信号分野に対して毎年投資を行っていることが挙げられます。

また現在、鉄道信号メーカーは国内で約15社ありますが、他業界からの新規参入がなかなか難しいことも鉄道信号業界の特徴です。それは、何らかのトラブルや誤作動が起きた場合にシステムや装置が必ず安全側に作動するという鉄道信号に必須の「フェールセーフ」機能の実現には、豊富な経験と実績に裏打ちされた高度で専門的な技術が必要となるからです。また、鉄道信号の確かな安全を保証しつつお客様それぞれの課題を解決するために、工場でロボットが大量生産を行う生産形態ではなく基本的に少量多品種を手作業で製作するモノづくりを行なうという点も、長年のノウハウ無しには参入が困難な体制といえるでしょう。

市場における大同信号

大同信号は、年間約1,000億円規模の鉄道信号業界において、売上シェア第3位の位置にあります。当社の特徴としては、(1)鉄道信号事業が売上の約90%で、競合他社と異なって鉄道信号に特化していること、(2)鉄道信号事業の売上の約70%が全国のJR各社に対してであり、中でも世界一の規模・売上を誇るJR東日本グループとの結びつきが強いこと、(3)製造協力会社も含めて製造拠点が国内にあるので、海外事情で左右される要素が極めて少ないこと、などが挙げられます。こうした経営面の安定と、競合他社に比べて少数精鋭で臨んでいるからこそ発揮できる機動性を武器に、お客様のニーズに応えながら鉄道の更なる発展に向けて日々邁進しています。

当社の事業別売上高比率 当社鉄道信号事業の顧客別売上高比率